【政治学系】

タイトル ◆現代社会における市民の概念
分野 政治学
概要

市民のムーブメントという住民投票がある。そこで市民が主役というのは理解できるが市民と言う概念が必ずしも明確に定義付けされていない。例えば『住民投票』において観客民主主義からの脱却と言うが、本当に住民投票で正しい判断が下せるのかといえば、それは保証されていない。

これについてはウォルフレンの市民という政治主体の考え方にも当てはまることであるが市民による官僚批判の基準が全く明確にされておらず、必ず官僚より理性的に判断できる政治主体が市民であると断言することはできないであろう。市民が主役とは言え、今ひとつ概念が理解できない。 本稿の目的はこの現代日本における市民の概念を佐伯啓思氏の市民論を元に分析することにある。「市民」というものを軽々しく使われているこの現代において本当の市民と言うのはどうものかを考察する事も一つの目的としている。

特徴・オリジナリティ 佐伯氏の市民論という先行研究をもとに、政治思想史といったお決まりの支点からの市民を研究するのではなく、違った視点で日本における市民とどのようなものかを論じていったもの。特に住民投票・官僚批判といった論点から斬りこみを入れた点。
大学・専攻 甲南大学−法学部
 

 

 


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