【社会学系】

タイトル ◆環境対策におけるドイツと日本の比較
分野 環境経済学、国際文化
概要 本論文では、国際的な環境に関する条約や宣言を先進国の視点から振り返ることにより、ドイツと日本の立場の違いを述べてみたい。第1次国連環境の10年においてはそれほどドイツと日本の格差は顕著ではない。だが第2次国連環境の10年に入るとドイツは環境先進国として世界から注目を集め始める。それは1990年代始めのサミットでの炭酸ガスの削減目標の数値からも言えることである。日本は明確な数値を公表せずあいまいな表現をとっているが、ドイツは他の先進各国が一桁台の数値であるにもかかわらず、二桁台の目標を設置している。そして第3次国連環境の10年になると、地球温暖化問題が騒がれるようなり、「気候変動枠組み条約」が制定され、その締約国会議が開催されるようになるとドイツの環境先進国ぶりはさらに顕著になっていく。この「気候変動枠組み条約」締約国会議の第1回目の開催地がドイツ、ベルリンであることもそれを裏付けるものと言えるだろう。このような事からドイツの環境に対する取組みの速さがわかる。中でもドイツは市民参加型の社会としてリサイクル運動に力を入れている。日本でも今、リサイクルは注目されているが、日本はまだ、ごみをただ分けることに重点を置いているが、ドイツのリサイクルはごみを細かく分別することにより、ごみを減らしていくことに力を入れ使えるものは何でもリサイクルにまわしている。つまり最終的にごみは何も出さないという「ゼロ エミッション」を目指している。ここが日本とは大きく異なるところで、本論文において注目したところである。
特徴・オリジナリティ 環境対策におけるリサイクルについてドイツのフライブルク市と日本の札幌市を比較してみた点と国際的な環境に関する条約や宣言を先進国の視点から振り返ることにより、ドイツと日本の立場の違いを調べた点。
大学・専攻 私立−北海道 国際関係学

 

 

 


<社会学・心理学論文・レポートテーマ一覧へ戻る>