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卒論 Tips1 はじめに・・・再度原点に戻って考える卒論の目的 (2/4) |
一方、“社会人に必要なスキル”とは何だろうか?
専門知識の有る無しだろうか? だが、その研究を行っていることで、その知識について君をあてにはしなかっただろう。せいぜい、“その分野にアレルギーが無さそうだから…あの部署に配属しても大丈夫だ”位にしか考えていない。その分野について知りたければ、関連資料や文献を読むなり、学識者や専門家に話を聞きに行けばたいていわかるのだ。 即、社会に出て使える知識といえば司法−弁護士資格と医学−医師資格位である。つまり専門知識でも無い。 では、一体何だろうか? ここは、わかりやすく説明するために、二つ例をあげて、見ていこう。企業での日常の一こまを見たものである…
−事例1− 中堅商社に就職した君は、配属された事業部で、新規事業進出の為のプロジェクト・チームメンバーに命ぜられた。
だが君は入社半年ということもあり、何も答えられなかった。そんな中、27歳の若手の先輩が、次のことを提案した。
とりあえず、その会議では先輩の意見が通り、一週間、動いてみることとなった。新人の君は企業のリスト作りのために企業年鑑や企業録を調べて関連しそうな企業をピックアップし、その企業のやっていることについてHPや会社四季報、各種データベース等で調べる作業を担当することになった。 そしていくつかの企業へ、先輩たちが話を聞きに行った。 一週間後、同社の強みを活かせる切り口について二回目の会議がもたれた。そこでも先輩の提案により、以下の事が次回打ち合わせまでの活動事項として決定した。
以上の例から何かわかることは何だろうか?
先輩は・・・ 「全く未知の問題・課題に対してどのように取り組めばよいのか、まず何から行動するのか、それをどのように解決していくのかについて仮説をたててみること、そして、それを検証するために何をすればよいのか、について明確な指針を示した」。 一方、新人の君は・・・ そこで決められた方針や次回までの課題に沿って、必要な「作業」を行った。この違いである。わかるだろうか。
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