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卒論 Tips2 テーマ選択について  (1/3)

まずは、テーマの設定

 どうやってテーマ(題目)を選べばよいのだろうか?

 レポートではテーマが決まっている場合もあるかもしれない。また卒業論文でもゼミや研究室によってある程度分野は限られてくるかもしれない 。だが、それらは選択の幅が大きいか小さいの違いであり最終的に自分で「何に着目して書くのか」、「そこでは、何がメインテーマになるのか」を選択しなければならない事には変わりはない。

 特にテーマ設定について自由度の高い卒業論文の場合、取り組み始めてまずぶつかる悩みどころの一つである。このTipsでは、先輩がどうやって テーマを選択したのかを具体的に見ることで考えてみたい。
 その前に一つだけ留意点をあげておきたい。卒論・レポートを指導する教授に「テーマ選択」についてその留意点を聞くと100人中、99人が指摘する事がある。それは、「大きすぎるテーマはダメ!」、「テーマは小さく具体的に!」ということである。この点は黙って従った方が賢い。なぜなら、テーマが大きすぎると以下のような状況に陥り、早晩その論文は破局を迎える事になりかねないからだ。

 

▲手に負えなくなる(時間がいくらあっても終わらない)

▲そこで、思考が止まってしまってなかなか進まなくなる

▲途中で何をやりたいのかが不明確になり結論が導き出せない、もしくは論点がぼやける


 具体的な例をあげて見ていこう。テーマが大きすぎる例と、絞り込みのステップについて、テーマ 案「情報技術の進歩が日本社会をどう変えるか?」について見たのが以下の表である。

 

 テーマ例 

 コメント (変更点)

情報技術の進歩が日本社会をどう変え たか? 膨大な観点から見る必要があり何年あっても終わらない。

(情報技術の進歩→携帯電話の普及)
携帯電話の普及が日本社会をどう変えたか? これでも卒業論文としては大きすぎる。

(日本社会 →  大学生の生活)
携帯電話の普及で 大学生の生活はどう変わったか? 論点をもう少し狭くした方が深い考察が可能。論点を絞る余地がある。

(大学生の生活 →恋愛事情)
携帯電話の普及で 大学生の恋愛事情はどう変わったか? アンケート/事例調査を行うのにも具体的であり、背景の考察、論点抽出から見て深い分析が出来そうである

(恋愛事情 → 仮説ベースへ)
携帯電話の普及で 大学生の恋愛は○△になった
のではないか?
仮説に基づいた具体的な考察が可能

 

 なお、テーマと 論文のタイトルは異なる。卒業論文のタイトルなどは、書き終えた後で内容と照らし合わせて考えればよいことであり、大局的なタイトルと、具体的なテーマを示す副題を付けてもよい。 


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