|
卒論 Tips6 インターネットを利用したアンケート  (2/3)
インターネットアンケートは使えるか?

◆卒論アンケートに対する担当教授の評価

 

インターネットアンケートを実施した先輩に、当時、どのような評価を得たか聞いてみたのが以下の結果である。

  • 自論の裏付けをとった事に対して評価された
  • やる気が評価された
  • 積極的利用者に偏りがあるとの指摘を受けたが、不特定多数の為本音がよく出ているのではないか、と好評だった
  • 予想以上に集まったサンプル数(200)に対して評価された
  • ”新しい試み”として評価された
  • だがサンプル数が少なかった為(60)信頼性はおけないとの評価だった

以上のような評価を得たそうである。比較的前向きな評価が多いことに驚く。だが、全員が”サンプルの偏り”については指摘を受けたか、予め記述したという。その点さえ明記すれば、使えるのではないだろうか。

本来、アンケートをとるほどでもない類の事に関して、対象者の意見を聞いてみたり、定量的な感覚をつかんだり、といった具合に使ってみるのもよいだろう。インターネットの使い方として特定の対象者を比較的容易にピックアップできる点も見逃せない。例えば法務関係の仕事をしている人へ聞いてみたいのであれば、関連しそうなHPを探して掲示板等に協力を呼びかければ比較的容易に意見が集められる。これが実際のアンケートだと、対象者へアクセスして許可をもらい、お願いするまで結構な労力を要するだろう。

 
実践編:どのようにしてやるか?


では、このインターネットアンケートを実際にやってみよう。やり方は、通常のアンケートと基本的に同じステップを踏むが、以下の二点で異なる。

  1. アンケートするホームページの確保

  2. 回答者の集客(宣伝)

1点目について必要な事は、まずホームページサイトの確保である。以下のような選択肢が考えられる。

 



◆アンケート専門サービスサイト(無料)を使う
世の中便利になった。最近、簡単に無料でネットアンケートを実施できるサービスが存在する。知っているもの勝ち!の世界である。このようなサービスを使わない手は無い。先輩達の卒論をみても、この手のサービスを利用しているケースがちらほら目立つようになってきた。

アンケート「100人に聞きました!」

Webアンケートのリサーチシェイク(フリープラン)

しかし、上記の場合も回答者の確保は一つのネックになっているようである(回答者確保のヒントは次ページで)。


◆既にホームページ・ブログを持っている友人・大学のページを使う
身近にHPを開設している人がいれば貸してもらおう。アンケート用紙に画像をのせなければ容量はさほど必要ないので協力も仰ぎやすいだろう。

◆無料ホームページ・blgを使う
無料でホームページスペースを提供してくれるサービスはたくさんある。ここで借りて作る手もある。
Geocities    Infoseek

次に、アンケートのホームページ作成だが、これは上記無料ホームページを選んだ場合は
−各サイトに説明がある   また、
−本屋で一冊”HPの作り方”の解説書
を買ってくれば、半日位で理解する事ができるだろう。
HPの作成については、作成ソフトがマイクロソフトOfficeがインストールされているPCには搭載されている。
−Front page Express
が”プログラム>アクセサリ>インターネットツール”フォルダの中に入っている。また、
−インターネット関連雑誌を買えばついてくるCD-ROMにフリーウェアかお試し版ソフトがついているものだ。これを使う手もある。
作り方であるが、アンケートの仕組みはいたって簡単。”フォーム”という仕組みを使えば容易にできる。この辺りは各自でやってみよう。

→次ページは「実践編2」。先輩達の苦労から得られた生ノウハウを紹介。


 

次へ>>