|
実践編:どのようにしてアンケートを行うか?(続) |
次に、2番目の回答者の集客・宣伝である。人が見に来てくれなければサンプル数は集まらない。
実施した経験のある先輩は一同に、”集客・宣伝で苦労した”と言っている。具体的にどのような事を実施して、どの程度のサンプル数を集めたのだろうか?いくつか具体例を見てみよう。
【表:卒論アンケート集客の為に実施したこと】
サイト設置期間 |
実施したこと |
回収サンプル数 |
2ヶ月 |
- 学内の後輩や同級生へ口コミ
- Yahooへの登録
- 自分のHPからのリンク
|
約200 |
1ヶ月半 |
- 友人・知人への口コミ
- Yahooの掲示板へ書き込み
- 色々な大学の研究室の掲示板に書き込み
|
170 |
2ヶ月 |
|
約200 |
3ヶ月 |
|
60 |
-
以上のように収集サンプルは、一ヶ月あたり〜100通が目処になるようだ。なお、ここで気をつけて欲しいのは誰に回答してほしいのか?をきちんと見極めて、その対象者がいそうなホームページやサイトの掲示板へ宣伝を行う事である(掲示板によっては、学術目的であっても、趣旨に合わないと拒否されることもあるから注意)。
-
多くの人が見るサイトほど宣伝効果は高い。その意味で、Yahoo等の有名なサイトの掲示板は使えるだろう。掲示板はみんなが見そうな時間帯を狙って、こまめに、足で(?手で)稼ごう。
-
卒業論文のアンケートの場合、プレゼントや報償がなくても協力してくれる可能性は高い(その意味で卒論アンケートの場合、プレゼントは不要だとは思う)。
-
だが、楽をしてサンプル数を少しでも増やしたい人はプレゼントを実施してみる価値はあると思う。ここで注意したいのは、プレゼントの内容である。同じコストをかけるのであれば効果の高い見せ方(方法)をしよう。例えば、3000円を1名様と500円を6名様、どちらがよいのだろうか?図書券と特産品等の商品では、どちらがよいのだろうか?吟味しよう。一般的に当たる確率が高そうで、対象者が欲しそうなものを提供するのが効果的である。また、プレゼント実施が有効なのは、協力のインセンティブをあげることよりも、プレゼント・懸賞専門のサイトへ登録が可能になり多くの人に宣伝できるからである。無料で数万人に宣伝してくれるところもある。専門の掲示板も数多くあるので、これを利用しない手はない。
<<まとめ>> ◆まずは口コミ
◆各種掲示板でこまめに宣伝 ◆どのような掲示板に書けば宣伝効果が高いか?協力度が高いか?考えよう ◆新設HP告知サービスの活用(例:アクセスアップPRJAPAN) ◆プレゼントがある場合、プレゼント・懸賞専門告知サービスの活用(例:サブミットJAPAN)
最後に、マナーについて
協力してくれる方へは、”個人データは転用・公表しない。学術用以外に使用しない”事は明記しておこう。個人属性データについて深く聞く場合ほど、プライバシー上の心配・懸念を与えるので本名・住所等は聞かない方がよい。また、テーマについて関心があるのでアンケートに答えるという方も多いので、結果については締め切り後速やかに単純集計程度を作成し、公表・フィードバックしてあげよう。それが最低限のマナーである。 |