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卒論 Tips7 考える/発想の技術  (2/3)
ブレーンストーミング法とは?

 前振りが 少し長くなったが、ブレーン・ストーミング法とは、どのようなものかを具体的に紹介しよう。内容的には非常に単純なものである。“一つのテーマ(問題・課題)に対して、数人の人が集まってアイディアを出し合う 事”であり、そこで守るべき”四つのルール”が定められているだけのものだ。四つのルールとは以下のようなものである。

【ブレーン・ストーミング法の四つのルール】

1.批判厳禁 どんな意見・アイデアに対しても、批判してはならない。
2.何でもOK どんなばかばかしい考えやアイディアでもOK
思いつきでもよい。評価はしようとしない(よいアイディアは一見途方もない発想から生まれることが多いからである)。
また、アイデアをまとめようとしてもいけない。
3.質より量 質については全く問わず、とにかく量を求める。良いものを出そうとは思わず、直感の思いつきで構わないから量を出す。
4.継ぎ足し・
  組み合わせ
  歓迎
単にアイディアを生み出すだけでなく、他人のアイディアに自分のアイディアを継ぎ足したり、便乗して追加、模倣、組み合わせして、そこから発展させる事を推奨する。

以上である。非常に簡単だが、前述のように発散型の思考法の中で一番用いられている手法である。よく”ブレスト”と略して呼ばれ、企業の中では問題解決の為に、日常的に行われている手法である。

なぜこの方法が有効なのか?

なぜ、この方法が有効なのかについて触れておこう。ある問題に対して何かいい方法やアイデアを考えたとしても、一人の頭では、どうしても限界がある。それに、考えれば考える程、考えは収束する方向に向かい、視野は狭くなり、一度、“いいな”と思ったアイデアがあった場合などは、特にそこから離れられなくなるものである。

【一人ではどうしても発想範囲が限定される】


【複数で意見を言い合うことで発想範囲を広げる】


一旦、発想の範囲を広げた所で、更によい考えやアイデアを出そうとするのが、この手法の良いところである。一旦広げる為に、他の人の自由な意見や考えを使うのである。他人の力を借りると言うよりは自分も広げ役に回りながらみんなでわいわいやっていく内に…といったものである。

→次ページでは、ブレスト実践法と、今すぐあなたにも出来る「一人でできる発想の技術」を紹介


 

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