|
卒論 Tips8 仮説構築力を試す  (1/2)
 
仮説の構築力ドリル

 どのような仮説を考えただろうか?仮説構築力とは、想像力に近いものでもある。但し、それだけではない。全く奇想天外ではいけない。かつ、論理的な展開ロジックになっていないといけない。

◆想像力(思考を前に進める力)

◆同分野へのある程度の知識

◆論理的なロジック展開力

以上の三つを兼ね備えて仮説を構築してしまえば、あとが楽である。今回の例題自体は少々奇天烈なものだったかもしれないが、例えば右のようなものが、仮説構築の例として提示可能である。(右欄参照 →)

最後にもうひとつ例題を、今度は経済学部の学生になったと仮定して、今流行の”IT(インフォメーション・テクノロジー)革命”について興味を持ったアナタは”IT革命がもたらす雇用構造の変化”について検討してみようと考えた。さて、どのような切り口でどのようなストーリー(仮説)を描く(構築する)だろうか?

(→例示は次項”プロの論文を見よう”にて紹介)
*尚、ここで紹介した、いずれの仮説構築例も、学問的裏付けの無いフィクションとして書いたものであることを断っておく。

【仮説構築の例】

 
当時の女性著作品と男性著作品の特徴は・・である
比較対象として同時代の男女作家**名の作品をとりあげる。
女性著作品の特徴である言い回し・表現の代表的なもの5つの出現頻度について調査した
同時代の男性作家10名の著作品の1000頁あたりの出現数は**、女性作家10名の著作品の出現数は++である。
一方、夏目漱石の著作品の出現数は+*である。統計的検定の結果、p<0.05で夏目漱石は女性作家と同じ頻度帯に属している。
ダカラ、夏目漱石の著作品の文体から見ると、女性作家の特徴に非常に近いといえる。