−卒論を終えて | |
<プロフィール>
のえるさん 某私立大学卒業 専攻:臨床心理学 テーマ決定:5月 取組開始:10月 |
● 卒業論文への取り組みを通じて、何か感じた事、わかったこと、考えた事は ありましたか? そうですね、先にも少し触れましたが「自分から動かなければ何も変わらな い」と言うことでしょうか。あとは、「白紙に戻すことも案外大切」という事 も卒論を通して感じたことですね。 つまづいた時、それまで自分が持っていた考えに固執しすぎると、そこから進 まなくなってしまうんです。 でも、それを一旦白紙に戻してゼロから考えてみると、突破口が開けたという ことが何度かありました。要は「固定観念を捨てる」ということでしょうか。 頭を空っぽにして考えると、意外とおもしろい答えに辿りつくんですよね。 |
−イントロ
−就職活動 −卒論を終えて |
卒論だけに限ったことではないんですが、時間管理の大切さを痛感したのも4 回生の時でした。怠けグセがある方なので、家にいるとついついだらけてしま って、卒論が進まないこともしばしばだったんですよ。さすがに後期に入って からは、「今週は何曜日に何をしよう」という感じで計画を立てたりしました が、結局その通りにはならなかったことが多かったですし…。 ● では、もしもう一度卒業論文をやるとしたら、どうしたいと思いますか? もっと早くから手をつけておけば、もう少ししっかりと主題分析が出来たと 思います。 また、リオニの詳細なプロフィールが見つかれば、症例研究という形にしたか ったのですが、症例研究に持ち込めるほど詳細なものが見つからず、主題分析 に留めたのですが、もっと早くから資料を集めていれば、見つかったのかもし れないとも思います。 ● 後輩に向けてメッセージをお願いしたいのですが、テーマ選択で悩んでいる 人も多いと思います。そこで、こんなテーマでやったら面白そうとか、もし 何かアイデア、アドバイスがあれば、聞かせてもらえますか? 私が扱った絵本の場合、作者のプロフィールを詳細に調べ、作品と照らし合 わせながら症例研究をするという方法があります。 本当はこれをしたかったのですが、リオニでは資料が少なくて無理でした。 モーリス・センダックならできるかもしれませんね。 また、色彩とパーソナリティの研究もおもしろいと思います。風景画を用意し、 あらかじめ着目する箇所を決めておきます。HTP(家・木・人)は入れておいた 方が良いかと思います。その風景画に好きなように色を塗ってもらい、 塗り終わったらそれに関して質問します。また、並行して性格検査(MPIなど) を行い、彩色の仕方と性格に相関があるかを見るとおもしろいと思います。 最低50ケースは必要なので、大変ですが。 ● ありがとうございます。多分、これを見た人の中で何人かは確実にテーマ にしていると思います(笑)。最後に、何でも結構ですので、アドバイスや これから卒論に取り組む大学生へメッセージがあればお願いします。 もしやりたいテーマが決まっているなら、できるだけ早く手をつけ始めた方が 良いです。就職や進学の準備で一次的に論文を中断しなくてはならなくても締切 に間に合うように計画を立てておいた方が良いと思います。 私は入試が終わった10月から締切の12月までの3ヵ月弱の期間に、何をする かを計画し、机の前に貼っておきました。先ほども触れましたが、例えば、月曜 は大学、火曜はゼミ、水曜は図書館とか、何日までに下書きをあげて教授にチェ ックしてもらうとかです。 また、自分の中で論文の締切を作りました。 私の場合、論文提出期限の1週間前に設定し、2週間前には教授にチェックを 受けるように決めていました。そのお陰で、締切前日に提出できました。 私は追いつめられないとやらない方なので、私のような人にお勧めの方法では ないかと思います。 これから卒論を執筆する皆さん。 大学生活の最後に、悔いを残さないよう、精一杯頑張って下さいね。 今日はどうもありがとうございました。とっても参考になるお話が伺えました。 |