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卒論 Tips7 考える/発想の技術  (1/3)
考える技術の紹介

 考える技術ということで、無から有を生む、発想の方法論について考えてみよう。皆さんは、卒論に向けて様々な局面で考えなければならない事が多いと思う。卒論を制作する全ての段階(テーマ探、調査方法、取組方、考察・分析の段階)で壁にぶつかるかもしれない。何かいい考え、切り口、アイデアが欲しいなと思う事があるだろう。そんなときに試してもらいたい

ここでは主に二つの方法論についてとりあげる。一つは他人の力を借りて考える方法で、皆さんも名前位は聞いたことがあると思うが、ブレーン・ストーミング法という方法の紹介、そしてもう一つは自分一人で考える時の方法論の紹介である。

ブレーン・ストーミング法とは?


 皆さんご存じのように、ブレーンは脳、ストームは嵐のことであるが、英語でブレーン・ストームとは、“ひらめき“や”突然浮かんだ名案“の事を指す 。そして、その名案を浮かび上がらせる為の方法論がブレーン・ストーミング法だ。

 元々は、オズボーン(Osborn)という人により提唱された、発散的な思考法(問題解決に有効な方法)である。
そもそも、思考には「発散型の思考」と「収束型の思考」があると言われている。
発散とはとにかく考えを広く発散させて色々とアイデアを出すといったイメージであり、収束思考は、それらを論理的に整理し、分析する事で収束させて最適な解に到達しようといったものである。100以上あると言われている多くの思考法は、この二者のどちらかを支援するものであり、ブレーン・ストーミングは前者の発散型の思考を支援する方法として一番有名な方法である。尚、この両者の思考法は別々におこなう方がよいとされている。考えを発散させながら、一方ではそのいい悪いを検討していると、発想が阻害され、良い考え自体が浮かばなくなり効率が悪くなるからであると言われている。

 


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