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卒論 Tips4 効率の良い情報収集法  (1/7)
はじめに

このTipsでは情報収集を効率的に行うための方法について具体的に紹介する。

論文テーマが決まったら次にやることは情報収集。君たちはどのような情報を 、どのような収集源から集めるだろうか。扱うテーマのタイプによりその主眼は多少異なってくる。

比較的先行論文が存在するテーマであれば、まず「先行論文」や、同テーマに関する学会等での一般的な捉えられ方について押さえておかなければならない。同時に参考になりそうな テーマに関連する「書籍」も出ている事が考えられる為、これも探してみて、存在するのであればおさえておく必要がある。 このタイプのテーマの場合、まず情報収集すべきは「先行論文」、「書籍」である。

次に、比較的オリジナルなテーマや切り口で、最近の事象を捉えて研究・分析する場合、書籍や論文 はまだ少ない事が多い(例えば「eラーニング」といったテーマの場合5年前は、ほとんど概念だけの世界のことだったので書籍は少ないだろう。仮にあったとしても役に立たないと懸念される)。
このような場合は、「新聞」や「雑誌」等の記事が参考になるはずである。また、「各種統計データ」も、研究を行うために一次情報として活用できるかもしれない(
尚、一次情報というのは、例えば、トヨタ自動車について研究しようとした時に、そもそも日本の自動車の販売数、輸出数の過去からの推移はどうなっているかを知るための基礎データや情報の事を指す)。

 

7タイプの情報源

 これらの情報をどうやって、効率よく探す事が できるだろうか。情報源別に、ベストと考えられる方法をここでは紹介する。

ここで7つに分類して紹介する情報源、これは知っているのと知らないのでは雲泥の差がつくもので ある。インターネットが普及したこの時代に生まれた事に感謝して、その恩恵を最大限受け活用しよう。
 卒業論文・研究の為の情報収集源としては大きく以下の7つに分類されるだろう。

 

タイプ  情報源
タイプ1  論文
タイプ2  書籍
タイプ3  雑誌(記事)
タイプ4  新聞(記事)
タイプ5  統計データ
タイプ6  インターネット
タイプ7  人(研究者)

次のページでは、上記の7つに関して、最も効率のよい情報収集法を紹介する。紹介するのは、各情報源別に、君たちが欲しい情報(例えば選択したテーマに関連する論文や新聞記事)があるかどうかを 情報の海の中から探し出す「検索」方法と、関連しそうな情報があったときにその情報そのものを「閲覧」する方法の二つである。

有料のものも無料のものもあるが、なるべく無料でかつ自宅または学校のPC上で収集・把握可能な方法に的を絞った。


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