|
|
| |
卒論 Tips10 論理的な展開とは (1/2) |
最初に「なぜ論理的な展開が重要か?」について触れておこう。それは、教授が読むときに重視している割に、学生側の意識が低いからである。つまり、互いの意識ギャップが一番大きい箇所なのだ。 教授がきみたちの論文を評価する際に、まず何に目を配るか?というと、それは骨太の構成であり、メッセージである。ポイントは「何が言いたいのか?」という事と、「それをちゃんと説明/証明できているか?」 この2つである。 卒論はいわば、数学の証明問題の様なものなのであり、君らが設定したテーマがきちんと語られているか、証明されているか、にまず目が いくものだ。この証明過程の流れが論理的か、散文的かを見れば評価の察しはつく。というのも、複数の学生を対象にしていると、(君らが苦労した割には)、彼らは深くは読めないという事情もあるのかもしれない。 ●論理的かどうかを簡単に確認してみる まず最初に、現在、取り組んでいる 論文やレポートについて、以下の問いに対する答えを考えてみてもらいたい。
Q1.結論(論文を通じて言いたい事)は何か? |
論理的なロジック展開ができているかどうかのチェックポイントはこの4つにつきると言える。Q1に答える事は単純なようであるが、
結論を一言で言いあらわすとなると、戸惑ってしまう方もいるだろう。考えが広がっている内に、焦点がぼけてはいないだろうか? 半年〜一年の間、同じテーマを考えていると、なかなか客観的に自分の研究内容を捉えて考えることが難しくなりがちだ。そんな時は、自分が“書く立場”ではなく“読む立場”になって考えてみよう。 Q2の根拠・理由は、散文ではなく、学術的な論文である所以である。 感想文や、私の主観ではなく、根拠・理由に裏付けられた結論を示す必要がある。 試しに、
Q3で書いた内容と、Q1で書いた内容を以下のようにつなげてみて、 <Q3の根拠・理由> → ダカラ → <Q1の結論> と自然とつながるかどうか考えてみよう。すんなり来るようであれば、最後の問はクリヤである。Q4はQ3の根拠・理由が質的・量的に十分かどうかというチェックポイントである。 ここで述べた事は抽象的に書いても、“当たり前”すぎると感じ、“自分はできてる”と思いがちである。是非、“卒論チェック”の論点チェックなどを見てみよう。それらを参考に、また反面教師としながら、自分の卒論について振り返ってみよう。 |
|||
|
||||
|